そういえば、そろそろ中学校も卒業式みたいですね。

今までU-15シーンを引っぱってきた娘たちも、ほとんどが高校生になるわけです。
ところが、彼女達が生まれた'90年代初頭といえばアイドル冬の時代。言葉は聞いたことがあっても、いったいどういう時期だったのかよく解らない人のために、そんな時代に小学生だった私のつたない記憶と見解を(ほぼ)総動員してまとめてみます。
まず、冬の時代というのは、当時の永作博美さんや三浦理恵子さんといったヴォーカルアイドルが、のきなみ結果に恵まれなかった時期です。SMAPがもろに影響を受け、光GENJIですらテコ入れとして5人に減らされた時期でもあります。(主に)デビュー当時からSMAPを見守り続けてる、現在30歳前後の年季入りマジファンのみなさまのためにフォローすると、この頃にも名曲・佳曲は多かったのですが、邦楽界が爆風スランプ米米CLUB、X、THE虎舞竜といったバンドブーム、また編成も音色も多種多様なバンドに次々とメジャーシーンを経験させたB-ingブームの真っただ中であり、また、武田真治さん、河相我聞さんなど、男子俳優系の活躍で、アイドル≒持ち歌があるという80年代のステレオタイプからの転換期でもあったのが要因と見ています。なんたって観月ありささんと高橋由美子さんしかいなかった時代ですから。ヒナさんを皮切りに、野田社長がアイドル界を再起させるまでにはもう2〜3年かかったんですよ。
そんな時代に青年期を過ごしたお父さんとお母さんですから、できれば自分の子供が、と思うのは当然のことだったのかもしれません。来月には、高校生になる娘たちをフォローし、安定して活躍できる雑誌(ぶっちゃければmoecco highschoolなんですが)が創刊されるそうですが、できれば、もう数年早くやってほしかった気がします。そうすれば、たとえば末永遥さんの空白の時間も、多少は埋められたかもしれませんね。